御嶽山・噴火の恐怖、「軽トラが降ってくる」!?画像あり [衝撃事件]
霊峰として崇められる御岳山は、江戸時代までは木曽谷の道者と呼ばれる人々しか登ることが許されなかったという。
他国のものにも上って拝むことを認めなさいと、御岳神社に求める声が出始めてやがて広く開放されるようになりました。
作家の立松和平さんが全国の山々に上って書いた「百霊峰巡礼」を読むと信仰登山の増加ぶりがよくわかる。信者の宿は昭和20年代、客に米の持参を求めた。食糧難で食事を賄いきれなかったのだろう。
戦中は出兵前の兵士が大勢お参りに来て戦後は無事に帰った人達がお礼参りに訪れた。
今は一般登山客も多いだろう。秋の盛りの昨日も標高3,067メートルからの眺望は素晴らしかったに違いない。
その御岳山が噴火をした。大勢の登山客が巻き込まれ深刻な事態となっている。
立松さんがのぼったのも秋だ。ロープウェイの駅から山頂まで4時間。あたりは岩ばかりである。
眼下には噴火口が見える。
・・・・・紅葉が美しかった視界は一瞬で真っ暗になった。「地獄のようだった」。27日に噴火した御嶽山から下山した登山客は恐怖の瞬間を振り返った。
山頂についたときは晴天だったが、変な前兆を感じたという。霧がかかっていたのは山でもよくあることだが、晴天と霧が交互に続いて、硫黄のにおいがきつかった。周りの人も気になったようで「なんか、今日はよく臭うね。風向きのせいかな」と話していた。
噴火が起きたのは降り始めて200メートルぐらいの地点。突然「パーン、パーン」と鉄砲を撃ったような乾いた音が響き渡った。田中さんが「誰か猟銃でも撃ったのか」と思って振り返ると、山頂からもくもくと灰色の煙が上に向かって伸びたかと思うと、横に広がっていった。「このときは、みんな写真を撮るなどのんびりしたものだったが、急に煙が向きを変え、自分たちのいる方向に雪崩のように迫ってきた」
「まずい」と思い、灰が降りかかるのと同時に電気を消したかのように真っ暗になった。「自分の手も見えないくらい暗くて、滑落すると危険だからと、みんなでしゃがんだら、しめって500円玉ぐらいの大きさにくっついた噴石のかたまりが打ち付けるように降り始めた。風は強くて、灰が待ってるから目も開けられず、硫黄の臭いも充満していた。呼吸したら死んでしまうのかもと気が気じゃなかった」
温風と冷風が交互に襲い、「このまま溶岩が流れてきて死ぬのかな」と思ったという。「『バーン、バーン、バーン』という音がして、雷が光っているのが暗闇でも見えた。本当に地獄のようだった。いつまでこんなことが続くんだろうと恐怖を感じながら20分ほどたったときに少し明るくなり、『今しかチャンスはない』と崖側に転落防止のために設置されたロープにつかまりながら、ゆっくり降り始めた」
・・・・・・午前11時40分ごろ山頂に到達し、火口を回る「おはち巡り」をしていたところ、突然「ドカン」と大きな音がした。驚いて音がした方向を見ると、石を空中に飛ばしながら、一気に煙が噴き出していた。まもなく強い硫黄臭が漂い、嘔吐(おうと)する登山客もいた。
火山灰とともに、周囲に直径1メートルぐらいの大きさの石が飛んできたため、急いで岩陰に隠れた。まもなく、もう一度「ドカン」という音が鳴り、今度は軽トラック大の石が飛んでくるようになった。巨大な石は地面にぶつかって割れ、破片が四方八方に飛び散った。黒い雨が降り始め、雷のような音も鳴ったという。灰はひざ上まで積もった。「もうダメだ」。そう思った。
緊迫した様子は写真からも充分伝わってきます。
例年、御岳山は9月下旬が好転に恵まれる率も高く、紅葉も見頃とあり、たくさんの観光客が押し寄せます。好天の土曜日の真昼。突然人々を襲った大噴火。
改めて日本は火山国であり地震国でもあると考えさせられる出来事です。
未だに行方不明者がいるという。安否不明者がいるという情報が錯綜しています。
一刻も早い救助が待たれます。
他国のものにも上って拝むことを認めなさいと、御岳神社に求める声が出始めてやがて広く開放されるようになりました。
作家の立松和平さんが全国の山々に上って書いた「百霊峰巡礼」を読むと信仰登山の増加ぶりがよくわかる。信者の宿は昭和20年代、客に米の持参を求めた。食糧難で食事を賄いきれなかったのだろう。
戦中は出兵前の兵士が大勢お参りに来て戦後は無事に帰った人達がお礼参りに訪れた。
今は一般登山客も多いだろう。秋の盛りの昨日も標高3,067メートルからの眺望は素晴らしかったに違いない。
その御岳山が噴火をした。大勢の登山客が巻き込まれ深刻な事態となっている。
立松さんがのぼったのも秋だ。ロープウェイの駅から山頂まで4時間。あたりは岩ばかりである。
眼下には噴火口が見える。
・・・・・紅葉が美しかった視界は一瞬で真っ暗になった。「地獄のようだった」。27日に噴火した御嶽山から下山した登山客は恐怖の瞬間を振り返った。
山頂についたときは晴天だったが、変な前兆を感じたという。霧がかかっていたのは山でもよくあることだが、晴天と霧が交互に続いて、硫黄のにおいがきつかった。周りの人も気になったようで「なんか、今日はよく臭うね。風向きのせいかな」と話していた。
噴火が起きたのは降り始めて200メートルぐらいの地点。突然「パーン、パーン」と鉄砲を撃ったような乾いた音が響き渡った。田中さんが「誰か猟銃でも撃ったのか」と思って振り返ると、山頂からもくもくと灰色の煙が上に向かって伸びたかと思うと、横に広がっていった。「このときは、みんな写真を撮るなどのんびりしたものだったが、急に煙が向きを変え、自分たちのいる方向に雪崩のように迫ってきた」
「まずい」と思い、灰が降りかかるのと同時に電気を消したかのように真っ暗になった。「自分の手も見えないくらい暗くて、滑落すると危険だからと、みんなでしゃがんだら、しめって500円玉ぐらいの大きさにくっついた噴石のかたまりが打ち付けるように降り始めた。風は強くて、灰が待ってるから目も開けられず、硫黄の臭いも充満していた。呼吸したら死んでしまうのかもと気が気じゃなかった」
温風と冷風が交互に襲い、「このまま溶岩が流れてきて死ぬのかな」と思ったという。「『バーン、バーン、バーン』という音がして、雷が光っているのが暗闇でも見えた。本当に地獄のようだった。いつまでこんなことが続くんだろうと恐怖を感じながら20分ほどたったときに少し明るくなり、『今しかチャンスはない』と崖側に転落防止のために設置されたロープにつかまりながら、ゆっくり降り始めた」
・・・・・・午前11時40分ごろ山頂に到達し、火口を回る「おはち巡り」をしていたところ、突然「ドカン」と大きな音がした。驚いて音がした方向を見ると、石を空中に飛ばしながら、一気に煙が噴き出していた。まもなく強い硫黄臭が漂い、嘔吐(おうと)する登山客もいた。
火山灰とともに、周囲に直径1メートルぐらいの大きさの石が飛んできたため、急いで岩陰に隠れた。まもなく、もう一度「ドカン」という音が鳴り、今度は軽トラック大の石が飛んでくるようになった。巨大な石は地面にぶつかって割れ、破片が四方八方に飛び散った。黒い雨が降り始め、雷のような音も鳴ったという。灰はひざ上まで積もった。「もうダメだ」。そう思った。
緊迫した様子は写真からも充分伝わってきます。
例年、御岳山は9月下旬が好転に恵まれる率も高く、紅葉も見頃とあり、たくさんの観光客が押し寄せます。好天の土曜日の真昼。突然人々を襲った大噴火。
改めて日本は火山国であり地震国でもあると考えさせられる出来事です。
未だに行方不明者がいるという。安否不明者がいるという情報が錯綜しています。
一刻も早い救助が待たれます。
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タグ:御嶽山噴火
2014-09-28 13:32
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